きたけんブログ

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神戸高低差学会フィールドワーク:神戸の原点Oを探る旅

神戸高低差学会が主催する第15回フィールドワーク「神戸の原点Oを探る」に参加しました。今回は新神戸駅をスタートし、10年前に行われた第1回のフィールドワークを辿りながら、旧居留地を目指すルートです。10年の歳月を感じさせる風景の変化と、新たな発見をお届けします。

新神戸駅:生田川と苧川の合流地点からスタート

まずは新神戸駅のガード下にある河川広場を訪れました。ここは、左手から続く生田川(上流部は普通河川、下流部は2級河川)と、正面から苧川が合流する地点です。

砂子いさご橋:明治の石造アーチ橋

少し歩くと、明治30年ごろに架けられた国指定重要文化財である砂子いさご橋が現れます。この橋は導水管を渡す水路橋で、現在も機能しているそうです。奥にはジークレフ新神戸タワーが建っており、以前からの風景が変わっていないことがわかります。

みはらし展望台:生田神社の鎮座地と徳光院の多宝塔

新神戸駅から布引の滝を目指して登山すると、みはらし展望台があります。ここからは、かつて生田神社が鎮座していた砂子いさご山を見渡せます。生田神社は、延暦18年(799年)の大洪水で社殿が傾斜したため、現在地に移転しました。

みはらし展望台から苧川方面へ下山すると、臨済宗の徳光院とっこういんがあります。明治39年(1906年)に創建されましたが、さらに古い文明10年(1478年)に建てられ、龍花山明王寺から移設された国指定重要文化財である多宝塔も残っています。このお寺は、神戸川崎財閥の私財によって開かれたという、神戸ならではの歴史を物語る場所です。

神戸ずい道:山陽新幹線の痕跡

新神戸駅から神戸布引ロープウェイへ至る道から、埋められた隧道の入り口である「山陽新幹線 神戸ずい道 布引横坑」を見つけました。新幹線の工事の痕跡は初めて見ました。

行き止まりの脇道には、何組かの観光客が迷い込んでいました。

北野浄水場:神戸の水道水の始まり

新神戸駅から北野通を西進すると、神戸市水道北野浄水構場の碑があります。神戸では1900年に全国で7番目に水道水の供給が始まり、「布引ダム」から「奥平野浄水場」へ導水していました。2003年に統廃合され、現在は結婚式場になっています。

北野天満神社:平清盛ゆかりの神社

北野通をさらに進むと、平清盛が神戸に遷都した際に鬼門を守るため勧請された北野天満神社があります。

鯉に水をかけると恋愛成就のご利益があるとか。

境内からは、風見鶏の館(旧トーマス住宅)を見渡せ、有名な構図を撮ることができます。

トーマス坂

風見鶏の館の西側を北野川が流れており、北野町広場~トーマス坂~北野坂と暗渠となって下っていきます。トーマス坂では、暗渠を示す「河川」マンホールを見ることができます。またこの付近では、北東から流れ込む天神東谷川の暗渠も合流している(はず)です。

北野川はパールストリート(生田北9号線)で東に曲がり、新生田川まで伸びています。

WALL AVENUE

北野坂を下っていくと、安藤忠雄氏が設計した「WALL AVENUE」があります。建物左側の外壁は曲線を描いており、かつての川(水路)に沿った形状だそうです。

神戸市立博物館:旧居留地の姿と海軍操練所の遺構

神戸市立博物館では、明治中ごろの旧居留地あたりの模型が展示されています。昨年、この模型の下端付近で、勝海舟の建言により設立された海軍操練所の遺構が発見されました。今回のフィールドワークのテーマである原点O(オー)は、まさにこの起点となった場所です。

2025/4/19


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