
戦後80年を迎えるにあたり、広島県竹原市にある瀬戸内海に浮かぶ大久野島を訪れました。この島は、かつて旧日本軍の毒ガス製造施設があった場所として知られ、戦争の記憶を静かに残しています。また、1971年に地元小学校で飼われていたウサギが野生化したことで、「うさぎ島」としても親しまれています。
忠海港から大久野島へ

大久野島へのアクセスは、呉線の忠海駅から旅客船を利用するのが便利です。駅から徒歩5分ほどでフェリー乗り場に到着します。写真の奥に見える常夜灯と踏切が、瀬戸内海の穏やかな風景を象徴しています。

フェリーの他に客船も運行しており、どちらからでも島へ渡ることができます。
ウサギと戦争遺構が織りなす風景



大久野島に足を踏み入れると、愛らしいウサギたちに出会えます。道端でくつろいでいる姿は、訪れる人々を癒やしてくれます。しかし、この島には、過去の戦争の傷跡も深く刻まれています。

島内には、旧日本軍の戦争遺構が点在しており、特に毒ガス製造施設は歴史的な重みを感じさせます。毒ガスの製造器具などが展示されており、「大久野島 毒ガス資料館」(有料)では、毒ガス工場の詳細な歴史や被害者の記録を見ることができます。

この施設は、製造されたイペリットやルイサイトといった毒ガスを貯蔵していた場所です。戦後には焼却処理や海洋投棄が行われました。黒ずんだ壁面は、かつて火炎放射器が使用された痕跡と言われています。
砲台跡と瀬戸内海の絶景


明治時代に整備された砲台の跡も残されており、歴史を感じさせます。中部砲台は島の中央部に位置し、そのそばには「日本一高い」と言われる送電鉄塔がそびえ立っています。

島の中心部は高台になっており、瀬戸内海の美しい景色を一望できます。
事前に島内の滞在時間をネットで調べ、船便に合わせて1時間20分に設定しました。徒歩で島を一周しましたが、もう少し時間が欲しかったと感じました。発電所跡にも訪れたかったのですが、残念ながら時間切れとなってしまいました。
2025/9/7

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