「アート・プロジェクト KOBE 2019:TRANS-」は、やなぎみわとグレゴール・シュナイダーの2名のアーティストに絞った芸術祭で、いわば個展です。 コンテナをユニットにした芸術祭「神戸ビエンナーレ」のリブートといった感じでしょうか。
グレゴール・シュナイダー《美術館の終焉─12の道行き》
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まちなかに12の作品(「第○留」と表現されていました。)が点在しています。拠点となる神戸アートビレッジセンターKAVCでは、散策用の自転車が用意されているほか、地下鉄海岸線等が乗り放題になる切符も販売されていました。
本展は撮影NGだったので、会場外観のみを撮影しました”汗 詳しくは各種メディアを参照いただければ。
美術手帖: グレゴール・シュナイダーによる「美術館の終焉」とやなぎみわの巡礼劇。神戸の新たなアート・プロジェクト「TRANS- 」に注目
https://bijutsutecho.com/magazine/news/report/20547
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第3留の旧兵庫県立健康生活科学研究所は既に廃止されており、ビル全体が舞台になっています。動物を使った感染症の研究がされていたということで、かなり特殊な作りになっていて、ビル自体も興味深いです。
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第4留のメトロこうべは、高速神戸駅と新開地駅を繋ぐ長大な地下道で、その一部を区画して、等間隔に建具が並んでいる様子が分かります。中は延々と同じ部屋が繰り返されており、”四畳半神話体系”の世界に迷い込んだかのよう。
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第8留の神戸市立兵庫荘は、低所得労働者向けの宿泊施設だった建物で、当時が偲ばれるような、時が止まったような演出がされていました。
その他個人宅の一室を作品にしてしまったり、地下鉄の機械室にグアンタナモ湾収容キャンプの一区画を再現したり… なかなかの驚きと、感覚を揺さぶるような作品が続きます。地方都市でこれだけ高質なアートを鑑賞できたことに感謝、感謝です。
やなぎみわ《日輪の翼》
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氏の作品は、全国を巡回している野外劇《日輪の翼》です。今回は中央卸売市場本場の港湾側の岸壁に船台の特設舞台を設けています。
事前知識ゼロで望んだので、若干ポカーンでしたが、独特の演出は見物でした。
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それはそうと、休場中の誰もいない卸売市場とかそそりますよね。
2019/9/28