きたけんブログ

旅と趣味と

2日目午後。午前中は佐世保市の九十九島を見て回り、午後は軍艦島のツアーに予約していたので、かなりタイトなスケジュールです。JR佐世保線から長崎本線を快速シーサイドライナーに、長崎駅からは長崎電鉄で大波止駅へ。

ブラックダイアモンド

手短に長崎ちゃんぽんをいただき、いざ乗船。

三菱重工長崎造船所

長崎港には三菱重工長崎造船所があり、船上から見ることができました。佐世保もそうでしたが、軍港ですねー。

高島石炭史料館

端島、通称軍艦島へ向かう前に、高島にある石炭資料館を訪れました。模型を俯瞰的に観察すると、圧倒的な容積率なのが実感できます。これが軍艦たる所以なんでしょうね。

軍艦島

そして軍艦島へ。台風が接近していた影響で、空模様がかなり怪しいです。正直接岸できるかものすごく不安でしたw

軍艦島

軍艦島は三菱石炭鉱業が所有した海底炭鉱の島です。現在は南北480m、東西160mの規模ですが、元々は岩山があるのみで、鉱山として開発するために埋め立てられた人工島です。1974年に閉山した後、長らく立ち入りが制限されてきましたが、2009年より一部区域のみ解禁されました。

軍艦島

なんとか上陸。かなり時間は押していたみたいですがw第一印象として某ゲームに登場したコレルプリズンなる街を思い出してしまったのは内緒です。

30号棟。大正5年に建設された日本初のRC造アパートです。間取りは1K(ただしかまどw)。

軍艦島

建物を間近に観察すると、崩壊がすすんでいることが分かります。鉄筋がさびさびです。

軍艦島

第二竪坑へと繋がる桟橋。

軍艦島

建築物としての歴史的価値もさることながら、なんといっても40年近く放置されてきたことによる崩壊具合が何とも言えない寂しさが印象的でした。建物本来の機能を失ってしまった空虚さとも言えましょうか。しかもそれがかつては繁栄の限りを尽くしていたともなると尚更です。

ガイドの方がおっしゃっていたのですが、今でも台風が通過する度に、崩壊が進んでいるとのことです。荒れ果てた廃墟としての魅力を感じながらも、いまこの光景を保存したいと思ってしまったのは、すごく皮肉ですね。

撮影日2012/09/28