2023年度に車両の老朽化により運行を終了する、観光列車「奥出雲おろち号」に乗車してきました。運行区間は木次駅から備後落合駅までで、乗車するために、まず備後落合駅を目指しました。

木次行き奥出雲おろち号の備後落合駅発（12:57）には、神戸から日帰りでは間に合わないので、近隣の三次市で前泊をしました。三次駅から備後落合駅へは、運行本数がどっと減り、到達がなかなか困難な駅です。

備後落合駅から以東、東城駅までは、落石＆列車脱線により長期運休中。代替バスに乗車してもよかったのですが、ネットにあまり情報が掲載されておらず、断念。

谷筋に位置する、自然豊かな駅です。

備後落合駅は、芸備線と木次線のターミナル駅ですが、ご覧のとおりの時刻表で、秘境駅です。

奥出雲おろち号の発車まで時間があったので、周辺を散策。かつて備後落合駅でふるまわれていた、「おでんうどん」をいただける、「ドライブインおちあい」で昼食をいただきました。写真は大盛です。

備後落合駅から東へ歩くと、個人宅の外壁に多くの写真が展示されていました。気さくなご主人に撮影許可をいただき、写真の思い出話を伺いました。

ご主人に教えてもらったのですが、さらに国道183号線を進んだ「グリーンフィールド西城」でソフトクリームをいただきました。

曲がりくねった旧道が、トンネルで短絡した新道に何度も交差し、田舎あるあるの光景でした。

そして、いよいよ備後落合駅に奥出雲おろち号が入線です。2両の客車のうち、備後落合駅側の車両が窓のないトロッコになっています。2両とも指定席の割り当てが共通で、どちらの車両にも着席できます。

生憎の大雨で、肌寒く、試されている中、多くの乗客がトロッコ側を選ばれていました。強い。

出雲坂根駅は、急こう配の区間にあり、つづら折りに進む、スイッチバックという構造になっています。左側の線路が下り坂、右側の線路が上り坂、そして後ろ側に行き止まりの出雲坂根駅があります。

停車時間が長いので、奥出雲おろち号の雄姿を撮影しました。

鉄道も急こう配をスイッチバックを行きかうように、道路もぐるぐる回りながら進むループになっており、車窓から眺めることができます。

あっという間に、終点の木次駅。難読ですよね。

木次駅から宍道駅まで進み、特急スーパーおきに乗車する予定でしたが、ダイヤ乱れにより、特急やくもに振り替えられました。特急やくもといえば、2024年春以降に新型車両が導入されるので、これはいい出会いになりました。

2023/5/6 （運行情報はいずれも当日付）