きたけんブログ

旅と趣味と

日本一長い路線バス 八木新宮線

大和八木駅南口

奈良交通が運行する八木新宮線は、日本一長い路線バスとして知られています。路線の全長は169.8km、停留所の数は168、所要時間は約6時間半にもなります。今回は世界遺産の熊野三山をお参りするため、これに乗車してきました。

スタート地点は近鉄・大和八木駅です。座席がほぼ満席になるくらいの混みようです。

ここで乗務員さんが終点まで通しで乗車するかどうか確認してくれます。乗り通すと、後で後述のノベルティをもらえます。

五條バスセンター

あまりに長い乗車時間のため、道中3カ所でトイレ休憩があります。最初に休憩できるのは、イオン五條店に隣接する五條バスセンターです。

ここまでは郊外の車窓でしたが、十津川街道こと国道168号の山岳路線に突入していきます。

写真は撮っていませんが、南北朝時代に南朝が置かれた賀名生あのおはこのあたり。なかなかの僻地… 梅林が有名で、多くの人が降車していきました。

国鉄五新線 宗川橋梁

国道168号沿いには、建設が中止された、五条から新宮までを結ぶ国鉄 五新線の遺構を見ることができます。車窓からチェックするのは大変ですが…

上野地

スタートから約3時間、奈良県十津川村の上野地で2回目のトイレ休憩です。

谷瀬の吊り橋
谷瀬の吊り橋

上野地のバス停からすぐのところに、十津川を渡る「谷瀬の吊り橋」があります。川面からの高さ54m、長さ297.7mで、昭和29年に架橋されました。平成になって日本一長い歩道吊り橋の座を譲りましたが、それでも長く、高いです。

谷瀬の吊り橋
谷瀬の吊り橋

頑張れば吊り橋を渡りきって、戻ってくることも可能ですが、「路線バス」なので注意が必要です。吊り橋が混み合っていたら厳しいかも。

風屋ダム

電源開発の水力発電用ダム・風屋ダム。路線バスでなければ、近寄りたかった…

十津川温泉 バス停

最後に休憩できる十津川バスセンター(十津川温泉 バス停)です。すぐ横に足湯があります。

十二滝

十津川に流れ込む十二滝は、落差100mとも。

仙人風呂

大和(奈良)から紀州(和歌山)に入り、川湯温泉の川をせき止めてつくった「仙人風呂」を通り過ぎます。ゆっくりしたかった…

さらに熊野三山を構成する熊野本宮大社を通りますが、今回は乗り通すことが目的なので、泣く泣く通過。

新宮駅
新宮駅

6時間半の乗車の末、JR新宮駅にやっと到着です。座席シートは路線バスですが、Wi-Fiが備えられており、快適でした。運転手さんありがとうございました。

運賃は驚きの6,150円(2024年2月現在)!交通系ICカードで無事精算しました。(一度に6,000円しか支払いできないらしく、分割で精算しました。またとない経験笑)

記念乗車証

そして乗り通した人には、ノベルティとして日付が刻印された記念乗車証がもらえます。お疲れ様でした。

2024/2/24