きたけんブログ

旅と趣味と

中之条ビエンナーレ2025の2日目。

1日目に回り切れなかった場所が多かったため、この日は朝から行動開始しました。最初に向かったのは、六合 くにエリアです(難読)。中之条町の中でも山部会地域で、自然と歴史が残る場所です。

ねどふみの里

茅葺屋根の古民家「ねどぶみの里」では、近代化を支えた絹産業、家畜化された繭の切なさが背景となったインスタレーション《繭の譜(まゆのうた)》が展示されています。

旧太子駅

続いて会場となっている旧太子たいし駅へ。鉄鉱石輸送の拠点だった駅で、1971年に廃止されました。現在は産業遺産として公開されています。鉄鉱石を貨車に積み込む、延長100mにもなる「ホッパー棟」は迫力があります。

赤岩伝統的建造物群保存地区(旧六合村赤岩)

赤岩地区(旧六合村)は、赤岩伝統的建造物群保存地区として、2006年に群馬県で初めて「重要伝統的建造物群保存地区(重伝建)」に選定された地域です。幕末から明治期に建てられた養蚕農家の蔵や小屋、石垣などと一体となった景観になっています。

東堂というお堂の近くに展示された作品で、「舟」をモチーフにしています。展示終了後は、「どんど焼き」で焚き上げられるそう。

《時の記憶の庭》は、廃墟となった温泉施設に、この場所に生息する苔から「苔の庭」として再生させた作品です。この温泉施設は、建設からそう時間が経っていないように見えました…

冨澤家住宅

中之条町を横断し、東端にある伊参いさまエリアまで車を走らせます。冨澤家住宅は、江戸後期建築の養蚕農家で、国の重要文化財に指定されています。山間部の集落の、さらにはずれにあり、ここに至る道は、レンタカーが軽自動車でよかったと思えるぐらいの険しい道でした。

公民館に展示されている《森へかえる》は、中之条町の人々が来ていた古着の山から植物のように芽吹かせたインスタレーションです。作者の嘉春佳氏が、スウェーデンへの留学で得た「死者は森へ帰る」という死生観が背景にあるそうです。

伊参スタジオ

次の会場・伊参スタジオは、旧第四中学校跡で、2013年の中之条ビエンナーレで出展された《ジェット二宮金次郎》がお出迎えしてくれます。

作品名の《Altar Ego》は、Altar(祭壇)Alter Ego(もう一人の自分) を掛け合わせた造語です。時計やタイプライター、ランドセルなど、人々の営みの痕跡が祭壇のように積み上げられています。

やませ

次の会場「やませ」は、道中が狭いため、用意されたシャトルバスで向かいます。「やませ」は、江戸時代の豪農・材木商の古民家で、「ヤマセ」の屋号で営んでいたそうです。嘉永6年(1853年)ごろの建築と推定され、幅約29.7m × 奥行約15mの総二階建ての母屋は群馬県で最大級とのこと。

作者の「やませ」との出会いを、宇宙探査船「ボイジャー」の遭遇になぞらえた絵画作品です。

イサマムラ

またまた登場した廃校シリーズ、「イサマムラ」は、旧伊参小学校の校舎を活用したアート拠点です。

《ここでてをふる》は、作家が中之条でアート制作した時間をインスタレーションにした作品です。記念館によくある保存された作家のアトリエのようです。

五反田学校

最後に訪れたのも廃校舎「五反田学校」です。使われなくなった校舎のなんと多いことか。

《兵どもが見る夢》は、古い木材の塊を削り、磨き、そして積み上げられた作品です。作家は病と闘いながら、制作されており、本作が遺作だそう。

1泊2日で中之条ビエンナーレを見て回りましたが、ほとんどの作品を鑑賞できました。もう少し時間をかけたかったです。

ローカルで、地域に根差した作品が多く、遠方ながら行ってよかったと思います。

2025/10/10


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