きたけんブログ

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サンシャワー : 東南アジアの現代美術展 1980年代から現在まで @ 国立新美術館 ・ 森美術館

東南アジア地域の現代アートを集めた「サンシャワー : 東南アジアの現代美術展 1980年代から現在まで」展へ。国立新美術館と森美術館で同時開催です。

激動の時代を経て、経済発展を進める東南アジアのアーティストたちが、過去の植民地、アイデンティティ、グローバル化などなどの切り口で表現しています。

ジョンペット・クスウィダナント《言葉と動きの可能性》

バイクの流れが原風景らしい。変わりゆく風景。

ジャカルタ・ウェイステッド・アーティスト(JWA)《グラフィック・エクスチェンジ》

交換された看板の収集。看板がまちの印象を決めたりするので、実は大きな要素。

アディティア・ノヴァリ《NGACOプロジェクト──国家への提案》

ちょっとずつ何かがおかしい商品を並べた商店。おかしいというか、使い物にならない。

フェリックス・バコロール《荒れそうな空模様》

膨大な数の風鈴のインスタレーション。

スラシー・クソンウォン《黄金の亡霊(現実に呼ばれて、私は目覚めた)》

山積みにされた糸の中に隠された金のネックレスを探し出すインスタレーション。山積み過ぎて不毛な探索です…。

タイトルを控えてなかったのですが、首を切り落とされた仏像の写真集。同じ東アジアに住む者としては心が痛いです。

すごく切れ味鋭い作品が多かったし、何より作品数もかなりのもので、見応えは十分でした。現代日本から遠のいてしまった社会の変動への疑問を提示してくれた気がします。

2017/9/28