きたけんブログ

旅と趣味と

メタルギアソリッド (レイモンド・ベンソン/角川文庫)

レイモンド・ベンソン 著/富永和子 訳
角川文庫
2008年05月 発売

あらすじ

2005年、アラスカのシャドーモセス島にある核廃棄施設で、特殊部隊「FOXHOUND」が蜂起、同施設を占拠する。彼らは、米政府に対して10億ドルと伝説の傭兵・ビッグボスの遺体の引き渡しを要求。そして、これが受け入れられない場合、核弾頭を発射すると通告。

これに対して、米政府は、元FOXHOUND司令官・キャンベル退役大佐を司令官として招集。そして、彼は、元FOXHOUND隊員・ソリッド・スネークを呼び戻す。スネークは、シャドーモセスへ単独潜入し、核発射の阻止とテロリストの武装解除を依頼される。任務内容に疑念を抱きつつも、これを承諾。

無事潜入を果たすが、同施設で新型メタルギアREXが開発されていること、テロリストの首謀者のコードネームが自分と同じリキッド・スネークであることを知り、様々な勢力に翻弄されることに・・・。

感想

1998年にKONAMIから発売されたPS用ゲーム「メタルギアソリッド」のノベライズです。筆者は、007シリーズの執筆で有名なレイモンド・ベンソン。

「20世紀最高のシナリオ」と評されていたゲームが、どうノベライズされたか非常に気になるところでしたが、やっぱりいいお話ですね-。元々情報が錯綜し、登場キャラクターの立ち位置がめまぐるしく変化する原作でしたので、むしろ小説の方が読みやすかったかもしれません。

また、ゲームにかなり忠実に描写されています。後書きでも言及されていますが、スネークが「パンチ・パンチ・キック」を得意としているなど、ゲームをやってると分かるネタが仕込まれてます。そして、各マップの形状も、ゲーム画面が蘇るほどに、丁寧に表現されていて、懐かしさがいっぱいでした。

今からPSのゲームをやるのが面倒臭い人、メタルギアが大好きな人には是非お薦めしたい一冊です。