
デザインクリエイティブセンター神戸:KIITOにて開催されていた、EARTH MANUAL PROJECT展を見てきました。KITTOは旧生糸検査所をリノベーションして、デザイン都市の旗艦施設として活用されている建物です。

世界中で実践されている防災活動や災害に役立つアイディアについて紹介しています。災害が発生する前、直後、そして復興の3フェーズに分けて展示しています。
心に響く展示が数多くありましたが、最も心に残ったのが「行方不明者手続書」というアイディアです。
先の3.11にて多くの方が行方不明となりました。行方不明者の保険金を受け取れる措置が執られたのですが、そのためには死亡届を役所に提出する必要がありました。行方不明者の家族にとって、死亡届を提出することは、亡くなったと認めること。とても抵抗があります。家族の抵抗を軽減するため、死亡届の上に「行方不明者手続書」という標題のカーボン紙を重ねる方法が導入されました。
些細なことなんですが、こういう心遣いひとつで多くの人が救われることを痛感しました。制度だから、法律だから、ではあまりにも心がこもってなさ過ぎます。もっと気の利いた人間にならないと、と改めて思いました。

「失われた街」復元プロジェクトで制作された模型です。記憶違いでなければ、以前梅田で開催されていた「明日への建築展」で展示されていた模型と同じかと思います(拙ブログ「明日への建築展」)。
全国の大学生が3.11で被災した沿岸部の都市模型、それも地震の前の状態のものを制作するプロジェクトです。
展覧会当時は真っ白な模型だったのですが、現在では着色されています。これは被災者とのワークショップの中で着色されたとのことでした。都市としての記録の保存や防災計画などに役立っているとか。
ワークショップでの模型の訴求力は絶大です。3DCADがあるのに、手間暇かけて模型を作る意味が分からないという意見もありますが、多数の人とディスカッションする際のツールとしてはまだまだ存在感のあるものだと再認識できました。
その他防災訓練や避難生活を向上させるためのアイディアが展示されていました。

各テーマごとで解説したビラが配布されており、出口ではこれを製本して、持ち帰れる仕組みになっています。なかなかに面白いアイディアです。
長文になってしまいましたが、とても勉強になりました。来場されている方がとても少なく見えたのが、残念なところ。もっと多くの人に見て欲しいです。
EARTH MANUAL PROJECT展
http://kiito.jp/schedule/exhibition/articles/23089/
撮影日2013/10/23
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